冬季オリンピックにおいて初めて聖火リレーがおこなわれたのは1952年、第6回オスロ大会からです。この大会は、大戦中ナチスドイツに占領され荒廃したノルウェーの、その戦後復興を目的としておこなわれたものでした。ただし、この時の聖火はオリンピアで採火されたものではありません。実はノルウェー国内のモルゲダールという村でオスロ大会の聖火はともされました。
ソンドレ・ノルハイム
何故この小さな村で聖火がともされたのかというと、ここがソンドレ・ノルハイムの生まれた場所だったからです。このノルハイムという人物は「現代スキーの父」といわれる方で、テレマークスキー競技をおこなったのは彼が最初ともいわれています。テレマークスキーという名も、このモルゲダールという村があるテレマーク県が由来です。